イラストレーター・やのともこ

「今年は海外進出! 目の前のすべてを刺激に変え表現したい」

イラストレーター・やのともこさん

全国から芸術家が集う田辺市龍神村在住のイラストレーターで、「アトリエ龍神の家」を拠点にギャラリーを構え創作活動に励みながら、全国で展示会やイベントへの出展などを行っている。

パステルを指につけ、紙にこすって微妙な色彩を表現する画法で数々のイラスト作品を生み出し続け、独特の温かみのある作風は全国で高い評価を得ている。

また今年は、5月にロンドンで開催される合同展示会への参加で初めて海外進出。今後はアジアをはじめとした世界へ活動の舞台を広げたいという。

今では全国にファンを抱える人気のイラストレーターとなったやのさんが絵を描くきっかけとなった出来事は約20年前。イタリア旅行で知り合った友人に感謝の気持ちを表現するために絵を描いたことだった。真摯な想いで描きあげた絵は自他ともに認める出来で、本格的な創作活動の原点となった。

リゾートバイトや海外旅行など、持ち前の感性と行動力で感じたことを表現する日々が続くが、約10年前、当時5歳だった子どもを自然豊かな場所で育てたいという思いもあり、田辺市龍神村へ移住。「山、海、空…。私が経験してきたような、素晴らしい世界を子どもに見せたかった。小さいうちに本物の教育で、よい未来を残したいという思いから龍神への移住を決意しました」。

子育てをしながら同村で創作活動を続け、ポスターなどさまざまな媒体でのイラスト制作、県外で展示会の開催や絵本の出版など精力的に活動し早10年。気づけばその名は全国に聞こえるところとなり、公私にわたり多忙ななかでも常に作品を生み出し続けている。

「子育てや身近な人間関係、趣味のガーデニングやリノベーション、全国での仕事。何事も全力でやり常に刺激を受けています。日常で感じたことを表現できるので創作意欲は衰えるどころか増すばかり。指で描くので指紋がなくなってしまうのは悩みですね」と笑う。

今年、やのさんの好奇心は海を渡る。

5月17日からロンドンで開催される日本の芸術家100人での展示会「DISCOVER THE ONE JAPANESE ART ~最高の一枚を発掘しろ!!」で初となる海外出展。また台湾をはじめとした世界各国での作品販売も行っていく。

20年前にイラストを始め、10年前に龍神村へ移住、そして今海外進出。

10年後の彼女は、少女時代に夢見た世界を舞台に、芸術家として活躍しているにちがいない。

2016.01.07